カワセミです!
副業のせどりであれ、本業の物販であれ、アマゾンに出品をしている人の多くが利用しているのがFBA(フルフィルメント by Amazon)です。
僕も副業せどりでAmazonに出品していますが、月の納品数は50個程度です。
それでもFBAを利用しています。
それくらい便利でおススメのサービスです。
でもそもそもFBAってせどりを始めたばかりのころってよくわからないですよね?
僕も最初のころはFBAが何のことか全くわからずにせどりを始めました。
今回はそんなFBAに関する記事です。
「FBAとは?メリットは?料金は?どうやって使うの?」
こんな疑問に答えていきたいと思います。
この記事の目次
FBAとは?
FBAというのはFulfillment By Amazon(フルフィルメント バイ アマゾン)の略です。
フルフィルメントというのは、物流業界の言葉で、「受注、梱包、発送、代金回収までを含んだ一連のプロセス」のことを言います。
つまり、これらのプロセスをアマゾンが代わりにやってくれますよーというサービスです。
公式ページでもこのように案内されていますね。
Amazonの物流拠点(フルフィルメントセンター)に商品をお預けいただくだけで、商品の保管から注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスまで、Amazonが代行します。
(引用:画像・文章ともに アマゾン出品サービス FBA)
もう少し具体的に「僕らのやること」「アマゾンがやってくれること」を分けて説明すると、以下の図のようになります。
青の部分が僕らがやる作業、オレンジの部分がAmazonがやってくれる作業です。
お客さんから注文を受けてからの作業は全部やってくれるという事ですね。
FBAのメリット
FBAを利用することで得られるメリットは主に以下の4つです。
順番に解説していこうと思います。
・在庫を手元に置かなくてすむ
1つ目は在庫を手元に置かなくていいという事です。
例えば自社配送の場合、在庫を手元に置かなくてはいけないため部屋が在庫で埋まります。
在庫を抱えているという事は、その分コストが発生しているという事でもあります。
目には見えなくても、在庫がスペースを取る分の賃料、在庫を管理するための手間や時間が発生しているという事です。
在庫管理の煩わしさから解放されるというのは大きなメリットです。
・商品がプライム対応になる
2つ目は商品がプライム対象商品になるという事です。
Amazonプライム配送特典の対象商品には、ショッピングカート内、注文確定画面でAmazonプライムのロゴ が表示されるようになります。
このおなじみのマークですね。
プライム対象商品は、アマゾンプライム会員であれば、通上配送はもちろん、お急ぎ便、お届け日時指定便が無料になります。
アマゾン利用者でプライム会員の割合は非常に多いため、強い訴求力が生まれます。
後は「カート獲得率」も高まるため、新品商品を取り扱っている場合には非常に重要なメリットとなります。
・安心感をプラスできる
FBAを利用することで、購入者に安心感を与えることが出来ます。
これは2つの理由があって、1つ目は先ほどの「プライム商品」となること、2つ目は「Amazonの段ボールに梱包される」という事で。
「プライム商品」については先ほど書いた通りなのですが、アマゾンが発送も代行してくれるためスピーディーで質の高い配送が実現可能です。
「Amazon段ボールに梱包される」というのは、FBA倉庫から購入者に商品が配送される際にはあのおなじみの段ボールに梱包されて配送されます。
アマゾンで商品を購入したことがある人だったらわかると思うのですが、梱包が非常に丁寧ですよね。
サイズによって梱包方法は違いますが、例えば商品を段ボール版にビニールの包装で圧着して、中で商品が動かないように固定されていたり、非常に丁寧な梱包になっています。
やはり、購入者からすれば自己発送の無地の段ボールよりはAmazonの段ボールの方が安心感は高いと思います。
サイズが大きすぎる家電などだと、Amazon段ボールではなく、出品者がFBA倉庫に配送した際の梱包のまま発送されることもあります。
・その他業務をアウトソースできるので非常に楽
在庫管理やAmazon段ボールへの梱包、カスタマーサービス(問合せ対応・返品対応)までこなしてくれるため、自身の業務が非常に効率化します。
間接作業の大部分をアウトソースできるのは大きなメリットです。
副業でちょっと気になる点として、「お客さんから問い合わせがあったらどうしよう?」というところを心配される人もいますが、ここもほとんどアマゾンがやってくれます。
ほとんど、というのは商品のコンディションなど出品者にしかわからない購入前の問い合わせはこちらに来ます。
そうではなくて「購入したけれど理由があって返品したい」とか、「返金手続きはどうやったらいいか?」という購入後の問い合わせは、アマゾンが行ってくれるので非常に楽です。
FBAのデメリット
FBAを実際利用してみて感じるデメリットは以下の2つです。
それではこちらも順番に説明していきます。
・コンディション変更のしにくさ
まず、1つ目のデメリットとして「コンディション設定の変更のしにくさ」があります。
これは中古品を扱う人が主に関係してきます。
アマゾンでは、コンディションとして「新品」「ほぼ新品」「非常に良い」「良い」「可」が選択可能です。
これらはセラーセントラルで商品登録する際に選ぶのですが、FBAを利用してFBA倉庫に出荷した後だとシステム上だけでは変更できません。
「コンディションを間違えた!」と後で気付いたときには商品を返送してもらって、登録しなおしてから再納品する必要があります。
なぜかというと、FBAを利用する場合、商品にラベルシールを張り付ける必要がありますが、そのシールには情報としてコンディション情報も含まれているからです。
つまり、納品した後でセラーセントラルでコンディションが変更できてしまうと、シールに貼られた情報とセラーセントラルの情報が食い違ってしまうので納品した後には変更できないという事です。
変更をする場合には、一度FBA倉庫から商品を返送してもらって、情報を再登録してシールを貼りなおしたうえで、再納品する必要があります。
返送に要する手数料(送料)などは小さければ1つ50円程で、めちゃくちゃ安いので金額的な痛手はあまりありませんが、時間と手間がかかります。
このようなデメリットを受けないためには、商品登録の際にコンディション設定を慎重に行う必要があります。
参考情報
FBA返送/所有権の放棄手数料(商品1点あたり) | ||
---|---|---|
サイズ | 重量 | 手数料 |
小型、標準 | 0~200g | 商品1点あたり30円 |
201~500g | 商品1点あたり45円 | |
501~1,000g | 商品1点あたり60円 | |
1,001g~ | 商品1点あたり100円 + 1,000g*を超えた分の1,000gにつき40円 | |
大型および特大型 | 0~500g | 商品1点あたり80円 |
501~1,000g | 商品1点あたり110円 | |
1,001~2,000g | 商品1点あたり140円 | |
2,001~5,000g | 商品1点あたり200円 | |
5001g~ | 商品1点あたり350円 + 5,000g*を超えた分の1,000gにつき40円 |
(出典:Amazonセラーセントラル help )
・長期在庫保管手数料には注意
2つ目は、デメリットというよりは注意点になります。
FBA倉庫に預けておくと便利な余り、長期滞留の在庫を気にしなくなりがちですが、FBAでは1年超預けっぱなしになっている在庫に関しては割増しで手数料がかかります。
それを「長期在庫保管手数料」と言います。
けっこう割高なので気を付けるようにしましょう。
料金の詳細は次の段落でご説明します。
回避する方法としては1年を超えそうになったら1度返送して再納品するという方法があります。
先ほど書いた通り、返送にかかる手数料は微々たるものなのでこれが一番よい方法だと思います。
「1年も売れていない商品なので一刻も早く処分してしまいたい。」
「返送して再納品の手間が面倒くさい。」
こういった場合には思いっきり値下げをするか、所有権の破棄という手もあります。
所有権の破棄は返送手続きと同じくセラーセントラルから簡単に行う事が出来ます。
料金はどれくらいかかるの?
FBAを利用することでかかる手数料は「発送代行手数料」「在庫保管手数料」「長期在庫保管手数料」「FBA梱包準備サービス料」の4つです。
ただ、通常利用していてかかる手数料は「発送代行手数料」「在庫保管手数料」の2つで、重要性が高いのもこの2つです。
「発送代行手数料」
商品の梱包(Amazon段ボールへ)、配送、カスタマーサービス料を含んだパッケージの手数料です。
サイズごとかなり細かく分かれているので代表的なサイズとイメージだけお伝えします。
僕は正直、どうせ使うのでこのくらいのざっくりした情報だけ知っておけばいいかなと思っています。
細かく気になる人は AmazonHP 出品サービス:FBA手数料 を参考にしてください。
サイズ | 寸法・重量 | 商品イメージ | 料金(税込み) |
小型 | 25×18×2cm 未満 250g未満 | 通常サイズのCDやDVD | 282円 |
標準(サイズ区分2) | 60cm 未満 2kg未満 | BOXサイズのDVD | 421円 |
大型(サイズ区分5) | 140cm 未満 20kg未満 | スーツケース (60L程度:3~5泊) | 1,020円 |
特大型(サイズ区分6) | 260cm 未満 50kg未満 | 冷蔵庫(160L程度:一人暮らし) | 6,250円 |
「在庫保管手数料」
「在庫保管手数料」というのは商品をFBA倉庫に置いておくのにかかる倉庫保管料です。
商品の体積と保管日数に応じて計算されます。
月/サイズ | 小型・標準サイズ |
1月~9月 | 5.16円×{商品サイズ(㎤)/(10cm×10cm×10cm)}×(保管日数/当月日数) |
10月~12月 | 9.17円×{商品サイズ(㎤)/(10cm×10cm×10cm)}×(保管日数/当月日数) |
クリスマス・年末商戦を控えて在庫が多くなる10月~12月は割高になっているという事ですね。
イメージしにくいと思うので実際に計算してみましょう。
こちらの商品はDVD4枚組の標準的なDVDボックス商品ですが、サイズは縦14.5cm×横6cm×高さ19.5cmくらいです。
6月の1か月預けた場合5.16円×{14.5×6×19.5/(10cm×10cm×10cm)}×(保管日数/当月日数)
=5.16円×(1,696.5㎤/1,000㎤)×(30日/30日)
=8.75円
このサイズのDVDなら1か月預けて10円いかないくらいです。
12月の1か月預けた場合9.17円×{14.5×6×19.5/(10cm×10cm×10cm)}×(保管日数/当月日数)
=9.17円×(1,696.5㎤/1,000㎤)×(30日/30日)
=15.55円
販売の最盛期だと1か月預けると15円くらいです。
参考
僕の場合、在庫は平均して150個くらいを預けていますが、11月が2,900円、1月は1,900円程度でした。
扱っている商品は中古のDVDやブルーレイ、中古本(雑誌・書籍)が多いです。
「長期在庫保管手数料」
「長期在庫保管手数料」は1年以上(365日以上)FBA倉庫においてある商品については割増しで保管手数料がかかるというものです。
1年たっていない商品にはかからない費用です。
Amazonでは毎月15日に「在庫一掃チェック実施日」を設けていて、この日のチェックで365日以上経過している長期在庫に認定されると長期在庫手数料が月単位(日割はされません)でかかってきます。
在庫一掃チェック実施日 | フルフィルメントセンターに365日を超えて保管されている商品 |
---|---|
月1回(毎月15日) | 17.773円(10cm × 10cm × 10cmあたり) |
先ほどの「在庫保管手数料」と比べるとわかるのですが、かなり単価が高いですね。
17.773円が計算基礎になっており、これは「在庫保管手数料」(1月~9月のケース)の5.16円の3倍以上です。
しかもこれが、「在庫保管手数料」に追加でかかってきます。
先ほどの商品例で計算してみます。
17.773円×(1,696.5㎤/1,000㎤)=30.15円
これが追加でかかってくるのでかなり痛いですね。
「長期在庫保管手数料」の対象になる長期在庫の見分け方(確認方法)ですが、すごく簡単です。
- 返品推奨レポートで確認する
- 在庫ダッシュボードで確認する
「返品推奨レポート」:セラーセントラルダッシュボード→レポート→フルフィルメント→返品推奨レポート
対象の商品があれば、こちらの画面に表示されます。
「在庫ダッシュボード」:セラーセントラルダッシュボード→在庫→在庫健全化ツール
このダッシュボーの中で在庫期間レポートや余剰在庫の管理ができます。
また、長期在庫が発生しそうになると、このダッシュボードの「通知」欄でお知らせされます。
「FBA梱包準備サービス料」
「FBA梱包準備サービス料」はサービスを利用する人だけにかかる料金です。
僕は利用していません。
ここでいう梱包は「Amazon段ボール」への梱包ではなくて、その前段階の梱包のことです。
商品の流れを説明すると、例えばDVDをFBA倉庫に納品する場合、クリスタルパックで包んで(袋入れ)、商品ラベルを張り付けます。その商品を段ボールにまとめてFBAに送ると、FBA倉庫では注文されたものをピックアップしてAmazon段ボールに梱包し、購入者に送るという流れです。
このサービスは前段部分の「袋入れ」「商品ラベル添付」もアマゾンがやってくれますよ、というものです。
小型・標準サイズ(個数あたり) | 大型・特大型サイズ(個数あたり) | |
商品ラベル貼付サービス | 20円 | 51円 |
袋入れ | 25円 | 92円 |
テープ貼り | 20円 | 51円 |
エアキャップ | 51円 | 143円 |
1つあたりの単価として僕は割高だと感じるので使っていません。
納品するまでの梱包は自分で行っています。
FBAを利用するにはどうすればいい?
どうすればFBAを利用できるかと言えば、非常に簡単です。
商品登録の際にフルフィルメントチャンネルの欄の選択で「Amazonが発送し、カスタマーサービスを提供します(Amazonから出荷)」を選択するだけです。
(画像はセラーセントラルの商品登録画面です)
こちらを選択して商品登録を行うと、在庫画面では「在庫切れ」の状態になっており、商品がFBAに納品されて出荷可能な状態になると、自動で「在庫あり」に変換されます。
以上がFBAの利用法になります。
さて、今回は「FBAとは?」「FBAのメリット・デメリット」「FBAの料金」「FBAの使い方」について書いてきました。
すごく使えるサービスなのでガンガン利用して利益を上げていきましょう。
この記事が何かの参考になれば幸い。それでは!
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