カワセミです!
せどりを始めるにあたって、「どんな仕入戦略をとるか?」を早めに決めることは成功への近道です。
ここでいう戦略というのは、商品の性質に基づく戦略です。
「新品or中古?」「低回転or高回転」「低利益率or高利益率」
こういった性質に基づく戦略分けになります。
最後の利益に関しては、率ではなく利益額で見る見方もありますが、商品との関連でいうと率で見た方がわかりやすいので今回は利益率で見ていきましょう。
2×2×2で合計8種類の戦略に分けられます。
そして、これに扱う商品の種類、例えば「家電?雑誌?おもちゃ?」も加わるのでさらに細分化されることにはなりますが、まずは上記の性質に基づく戦略を決めるのが先決です。
上記の戦略が決まれば、商品の種類もそれに合わせて自然と方向が決まってくるからです。
「戦略って意味あるの?重要なことなの?」
特に最初はそう思われるかもしれませんが、実はかなり重要なことなんです。
戦略もそれに紐づく商品も、人それぞれのライフスタイルや性格、目指すべきところによって全く変わってくるからです。
僕がせどりを始めた時、この部分を全然考えずに、とりあえず自分の興味のある「新品おもちゃから行くか!」と適当に始めて手痛い失敗をしています。
戦略を何も決めていなかったので、もう行き当たりばったりのフワフワの仕入ばかりで全く収益が安定しませんでした。
これは、「こういう戦略でこういう商品を扱う」という事を決めていれば回避できたことです。
ただ、1つ注意点があって、戦略を決めるのは「メインの戦略を決める」という事です。
せどりはオールラウンドに仕入が出来るに越したことがないので、その戦略・その商品だけ!というよりも、メインはこの戦略と決めて、その他の遊び(バッファー)の部分は残して、その部分で冒険をしていった方が次につながりやすいからです。
「戦略は決めよう!でも特化しすぎるな。」
と言っているようなものなので、最初はしっくりこないかもしれませんが、経験しているうちにこの意味は分かってもらえると思います。
さて、それでは早速行ってみましょう。
この記事の目次
せどりの戦略8パターン・代表的な商品を紹介
それでは、それぞれの戦略の組み合わせ「新品or中古?」「低回転or高回転」「低利益率or高利益率」を見てみましょう。
合わせて代表的な商品(商材)と僕が考える難易度も書いていますので参考にしてみてください。
難易度はサラリーマンが副業としてやるなら?というところを基準に考えています。
戦略8パターン | 代表的な商品 | 難易度 |
新品・低回転・低利益率 | 戦略的に破綻 | 戦略的に破綻 |
新品・低回転・高利益率 | ワゴンセールのDVD・ブルーレイなど | 低 |
新品・高回転・低利益率 | ドン・キホーテ、家電量販店の縦積み商品 | 中 |
新品・高回転・高利益率 | 予約品転売、メーカー仕入、OEM | 高 |
中古・低回転・低利益率 | 戦略的に破綻 | 戦略的に破綻 |
中古・低回転・高利益率 | 家電、雑誌、DVD・ブルーレイなど | 低 |
中古・高回転・低利益率 | 雑誌、DVD・ブルーレイなど | 低 |
中古・高回転・高利益率 | セット本、雑誌、DVD・ブルーレイなど | 中 |
戦略8パターンと銘打っていますが、低回転・低利益率の組み合わせは戦略的に破綻しているので現実的に取りうるのは6パターンですね。
ただ、破綻していると書いていますが、世の中の多くの商品はこのように利益が取れない商品なので、「これじゃない商品」を選んでいくことがせどりでは重要になります。
また、新品or中古と分けていますが、これはAmazon上の新品ではなくて、古物営業法上の新品を意図しています。
この中古、新品の違いについてはこちらの記事が参考になると思います。
以下で6パターンの詳細を解説していきます。
新品・低回転・高利益率
「新品・低回転・高利益率」戦略ではどんな商品が対象になるかというと、例えばCD・DVDショップのワゴンセールの商品などです。
店舗でいうとTSUTAYA、タワーレコード、HMV、新星堂、GEO(ゲオ)など、CD、DVDやBlu-rayなど映像ソフトが売られている店舗です。
例えば発売から時間がたって回転は悪いけれど、値段はそこまで落ちていない(もしくはプレ値になっている)ような商品が狙い目です。
こういった商品は実店舗での回転も悪いため、ワゴンセールになりやすいです。
実店舗だとどうしても早く在庫を消化しないと、次の商品が入れられないため値引き販売されやすいという事です。
「低回転でも利益が高ければいい」という戦略が取れればおいしい商品がたくさんありますね。
ワゴンセールを中心にリサーチするだけなので、難易度は低いです。
利益率の目安としては20%以上になります。
ただ、CD・DVDショップはそこまで数が多くないのと、ワゴンセールをやっていないと仕入れられないので、メインの戦略とするには住んでいる場所や行ける店舗によってかなり左右されると思います。
新品・高回転・低利益率
「新品・高回転・低利益率」戦略ではどんな商品が対象になるかというと、ドン・キホーテや家電量販店などの縦積みできる商品になります。
縦積みというのは同じ商品を大量に仕入れて同じものを何度も売って利益を重ねていく方法のことです。
仕入れられる商品の価格には幅がありますね。
例えばキャラクター文具なんかだとすごく安く仕入れる事が出来ますが、家電だと高額になります。
この戦略だとメインになるのは家電の方になります。
家電仕入れのメリットでもありデメリットでもあるのですが、リピートで仕入が出来る代わりに、多額の資金が必要となるケースも多いです。
ある程度の目利き力、資金力、経験がないとなかなか商品を縦積みするのは勇気が必要ですし、難易度は中くらいになります。
利益率の目安としては10%以上になります。
新品・高回転・高利益率
「新品・高回転・高利益率」は高難度のせどり戦略になります。
対象商品が、予約品転売、メーカー仕入、OEMと書いてある時点で何となく想像は付くと思いますが、なぜかというと、「心を鬼にするか?」、「ビジネスとして本気で取り組むか?」どちらかの覚悟が必要だからです。
まず、予約品の転売や新発売品人気商品の転売は儲かりますが世間の風当たりはかなりきついです。
いわゆる転売ヤーと言われる部類になります。
ニンテンドースイッチなどのゲーム機や人気ブランドのスニーカーや洋服、などを予約して購入したり、新発売に合わせてかき集めます。
かなり儲かりますが、「儲かれば別にどう思われてもいい」というメンタルの持ち主でないと長く続けるのは苦しいと思います。
あと、実は一部の予約品を除いて、ほぼ確実に値段が上がるなんてことは予想できないので、意外と綿密なリサーチやトレンド予測が必要だったりして、そういった意味でも難易度が高いです。
このあたりの新品せどりのデメリットは、こちらの記事で中古せどりと比較しているので参考にしてみてください。
もちろん新品せどりにもメリットはあります。
また、メーカー仕入とOEMに関してはもうせどりという枠を超えてしまうような、本格的なビジネスに近い物販になります。
メーカー仕入はメーカーから直接商品を仕入れるものですが、個人でやろうとしたら大手メーカーに相手にしてもらえるはずもないので、埋もれている小規模メーカーの良品を発掘して小規模ロットからの仕入・販路の開拓という事が必要になる、もはやプロの仕業です。
OEMは自社ブランドをメーカーに外注して作成してもらう事で、こちらも売れる商品の開発から販路の開拓まで必要です。
メーカー仕入やOEMが出来れば、ライバルなんてほぼ不在の状況も作り出すことも可能です。
そのため完全なブルーオーシャンで商売できますが、そのためには乗り越えなければいけないハードルも多いため、難易度ば最高クラスです。
利益率の目安としては30%以上になります。
中古・低回転・高利益率
「中古・低回転・高利益率」戦略の代表的な商品は、中古家電や雑誌、DVD・ブルーレイになります。
家電の方が雑誌やDVDよりも、さらに利益率は高くなる傾向にあります。
雑誌、DVD・ブルーレイは回転と利益率の幅が大きいので中古のどの戦略にもかかってきますが、ここでは回転は遅くてもいいからできるだけ利益の高いものを狙うという戦略です。
僕が行っているせどりはこの「中古・低回転・高利益率」戦略が中心になります。
2,3か月、下手すれば1年くらい在庫として置いておいても高利益で売れればそれでOKという方法になります。
この戦略のデメリットは大きく3つあります。
1つは在庫水準が高くなること。
もう1つは長期的に人気の落ちない商品を選ばないと価格が下落して思った利益を取れないリスクがあること。
最後の1つは、相対的に価格の高い商品を仕入れるため、ある程度の資金が必要になることです。
ただ、それを上回るメリットもあります。
僕が実際に感じるメリットは、こちらも大きく3つあります。
1つは利益率が高いため仕入れる商品数が少なくて済むこと。
2つ目は商品数が少ないため、検品などの間接作業の時間も少なくなること。
3つめが価格改定の手間がかからないことです。
いずれも手間がかからないというのがポイントです。
中古せどりというと手間がすごくかかると思われがちです。
確かに、新品にはない「検品、梱包、写真撮影」といった手間はかかります。
ただそれは利益に見合った手間であれば必要な作業時間ととらえられますし、何よりこの戦略だと中古せどりの中ではその手間も随分と少ない方です。
個数が少なくて済むので間接作業の全体的な作業量も少ないうえ、価格改定もやっても月に2度ほどで済み、AmazonにFBAで出品してしまえばほとんどやることがありません。
利益率の目安としては20%以上になります。
中古・高回転・低利益率
「中古・高回転・低利益率」戦略の代表的な商品も、雑誌、DVD・ブルーレイになります。
回転が速い分利益が若干薄くなります。
利益が薄い分多くの商品が必要ですが、回転が速いので心理的なストレスは少ないと言えます。
上記の「中古・低回転・高利益率」戦略をメインに据えた場合、それらの商品を探す過程でよく見つかるので、組み合わせる事で利益率・回転率ともに程よいバランスのところで落ち着きやすいです。
利益率の目安としては15%以上になります。
中古・高回転・高利益率
「中古・高回転・高利益率」戦略のメインの商品としては、セット本、雑誌、DVD・ブルーレイなどになります。
雑誌、DVD・ブルーレイの高回転でかつ高利益というのは最高においしい商品なので、なかなか狙ってそればかりを仕入れるのは難しいです。
そのため、戦略として考えるならセット本をメインにする感じになると思います。
セット本せどりは高回転かつ高利益率を叩き出せるかなり珍しい商品になりますが、その分間接作業はかなり大変です。
仕入れも重たいので、仕事帰りにちょっと寄ってという仕入も難しくなります。
利益率の目安としては30%以上になります。
副業でやるなら初心者におすすめの戦略は?
「じゃあ初心者におススメなのは?」
そう聞かれれば「中古・高回転・低利益率」戦略で、雑誌やDVD・ブルーレイを中心に狙うのがいいと思います。
理由はすべてのバランスが取れているからです。
作業量、それに対する収益、難易度のバランスが秀逸です。
副業で月に5万円程度の利益を目指すなら一番やりやすいかなと思います。
この戦略である程度の成功を収めて、もう一段階上に行きたいと思ったら資金がある程度貯まった状態で「中古・低回転・高利益率」戦略に移行するのがいいと思います。
まとめ
今回は副業でせどりを行うための戦略8パターンについて書いてきました。
戦略を決めることで狙いの商品の方向も定まります。
また、自分のメインの戦略を決めておくと、やっているうちにブレてしまった軸を修正するときの指針にもなります。
特に初心者のうちは、「こういう戦略で行こう」というのを先に決めておくことが成功への近道だと思っています。
その戦略は、個人の性格や住んでいる場所ライフスタイルによって変わってきますが、おすすめを聞かれれば、まずは「中古・高回転・低利益率」戦略で雑誌やDVD・ブルーレイを中心に狙うというのが僕の答えです。
一番バランスが取れた戦略であり、失敗しにくいと考えられるからです。
この記事が何かの参考になれば幸い。それでは!
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