カワセミです!
副業のせどり(転売)でも、はたまた本業であっても、アマゾンマーケットプレイスで出品をしようとする場合、出品者登録(セラー登録)を行う必要があります。
出品者には「大口出品」と「小口出品」の2つが用意されており、最初のセラー登録の段階でどちらかを選択する必要があります。
さて、今回の記事はそんな「大口出品」と「小口出品」のどちらにすべきか?というお話です。
結論から書くと「大口出品」一択です。
以下で7つの違いから「大口出品」のメリットを解説してきます。
参考:マーケットプレイスって何?
AmazonとAmazonマーケットプレイスの違いは、「Amazonが販売しているか?」「Amazon以外の出品者が販売しているか?」だけの違いです。
Amazon以外の出品者の商品が売買される場所が「Amazonマーケットプレイス」と呼ばれます。
ただ、商品カタログはどちらも共通ですし、出品者の一覧にはAmazonもその他のセラーも同じように並ぶので余り気にする必要はありません。
この記事の目次
大口出品を選ぶべき理由
7つの違いと言いましたが、それを解説する前に1番重要な情報なのですが、「小口出品」から「大口出品」への変更は後からできない可能性があります。
「可能性」と書いたのは、過去そうだったからです。
2019年以降は「小口出品」→「大口出品」の変更は可能です。
ただ、2018年までは「小口出品」→「大口出品」の変更は制限されていました。
セラーセントラル(出品者用の管理ページ)の設定画面から出品形態を大口出品へ変更しようとすると以下のような文章が出て、変更できない状態にありました。
「現在、小口出品から大口出品へのアップグレードを一時的に停止しております。小口出品へ変更した場合は、大口出品へのアップグレードができませんのでご注意ください。」
この制限が行われていた経緯は、詐欺グループが小口出品のアカウントをのっとって、大口に変更して架空の商品を大量販売した事件があったそうで、その対応として行われていたようです。
一時的と言っても1年くらい制限されてたようですね。
そして同じようにまた制限がいつ入るとも限りません。
そもそもアマゾンの規約やルールは頻繁に変更されるので、「後から変更できるからいいか!」と小口出品を選んだものの、いざ変更しようとしたら変更出来ない可能性は十分にあります。
これを踏まえた上でも、僕は出品登録は「大口出品」一択だと思っています。
では、本題に入って、「大口出品」と「小口出品」の7つの違いを解説していきます。
アマゾンのホームページにはこのような違いの一覧表があります(左の番号は僕が振ったものです)。
この表の7つの項目をもとに違いを解説していきます。
①月額登録料
まず最初の違いは「登録料(成約料)」の違いです。
アマゾンで出品してモノを売る場合にかかる手数料はいくつかあるのですが、そのうちの1つが「登録料(成約料)」です。
「小口出品」の場合、出品したものが売れた場合1つにつき100円(税別)の基本成約料がかかります。
「大口出品」の場合、基本成約料はありませんが月額4,900円(税別)固定の月額登録料がかかります。
つまり、料金のことだけ考えれば月に49個以上の商品を販売する場合には、「大口出品」の方がお得という事になります。
アマゾンのHPでも下記のように販売個数によってプランの違いをおすすめしています。
(出典:アマゾン出品サービス 料金プラン)
ただ、49個未満であれば「小口出品」の方がいいのか?というと一概にそうとはいえません。
それは、②以降の違いが関係してきます。
「大口出品」でしか使えない機能、サービスがあり、販売個数だけでは決めることのできない優位性が「大口出品」にはあります。
②一括出品ツールの使用
アマゾンでは商品を出品する際に商品登録の方法として以下の2つの方法があります。
- 個別商品登録
- アップロードによる一括登録
2つ目の違いは、「アップロードによる一括登録」を使えるか否かです。
個別の商品登録は、JANやASINの番号からAmazonカタログを検索して、商品登録ページで1つ1つ商品を登録していきます。
アップロードによる一括登録は、エクセルファイルに必要事項を記入して、複数の商品をまとめてアップロードして登録できます。
これは、労力にするとかなりの違いが出ます。
仕事で何かしらのソフトやシステムを使っている人は思い浮かべてほしいのですが、以下のどっちが効率的でしょうか?
「1つ1つ手打ちで登録する」
「エクセルに情報をまとめておいて一括アップロード」
当然後者ですよね。
システムを1つ1つ開いて、登録ページに行くだけでも読み込みの時間はかかりますし、作業としても連続性が失われるためやりにくいです。
これはやってみればわかるのですが、一度「一括アップロード」を経験してしまうと戻れません。
僕は月にちょうど50個程度の登録ですが、やはりこちらの方が楽です。
この機能を使えるだけでもかなりの差があると思っています。
③注文管理レポートの利用
これは大口出品者でないと出力できないレポートがあるという事です。
出品管理レポートと書いてありますが、ビジネスレポート各種が使えなくなります。
ビジネスレポートには出品レポート(Amazonでの出品情報のスナップショット)やトラフィック情報が含まれます。
「どのくらいのアクセスがあって、どのくらいクリックされて、どのくらい購入されたのか?」
小口出品だとこういったレポートの取得が出来なくなってしまいます。
正直僕はこれらのレポートをほぼ使っていません。
なぜかというと、僕が扱っているのは現在のところ「中古」商品だけだからです。
中古だとカート獲得率などは参考にならないですし、一点ものなので購入率も参考になりません。
見るとしたらたまーに興味本位で「ページビュー数」「ページビュー率」を見ているくらいです。
ただ、新品商品を出品しているセラーの場合だと、このレポートが使えないのはかなり痛いと思います。
新品の場合、同じ商品を複数出品するでしょうし、カート獲得が売れ行きのすべてと言っても過言ではありません。
そのため、新品出品の場合は「商品需給を観察し商品販売戦略を立てる」上でなくてはならない機能だと思います。
僕も将来的に、卸からの購入やメーカー仕入にチャレンジすることがあれば、その際には使う事になると思います。
④出品者独自の配送料金とお届け日時指定の設定
これは主にFBAを使わずに、自己配送する場合に関係してきます。
大口出品の場合、出品者独自で配送料金や日付指定などの設定が出来ます。
小口出品の場合はAmazonの設定している送料で固定されます。
FBAを使っている場合にはそれほど関係のある話ではありません。
⑤法人向け販売機能の利用
これはAmazonビジネスを使えるかどうかのお話です。
Amazonビジネスというのは、アマゾンが提供している法人向けのサービスのことです。
要は大口顧客向けのチャンネルですね。
Amazonビジネスには「法人価格」「数量割引」「消費税抜き価格表示」というビジネスカスタマー(ビジネス顧客)向けの機能があります。
大口顧客には「一度に大量に購入してくれる」という特徴があります。
大口出品であれば、セラーセントラルの設定画面から、簡単にAmazonビジネスへ登録可能です。
特に追加料金・追加費用は掛からないため、特に扱っている商材が「会社が使いそうなもの」である場合、Amazonビジネスに登録しない理由はないと思います。
⑥購入者へ提供できる決済方法
これは一覧を見ていただければわかる通り、購入者へ提供できる決済手段の幅が広がります。
大口出品であれば、「クレジットカード、Amazonギフト券、Amazonショッピングカード、請求書払い、携帯決済、コンビニ決済、代金引換、Edy払い」という多様な選択肢を提供できます。
選択肢が増えるので、その分ビジネスチャンスも増加します。
⑦利用可能なオプションサービス
オプションサービスとして以下の2点で違いがあります。
正直ここは副業レベルでやるなら余り関係してこないところです。
1つ目のオプション
マケプレプライムの利用が可能
マケプレプライムとは?
出品者様の自社出荷商品がプライム配送の要件を満たし、購入者の期待に沿った配送が提供される場合に、プライムマークが付くプログラムです。
売上向上配送料無料やお急ぎ便対応でお客様の利便性が高まるとともに、以下の効果が期待できます。
- 商品がより多くのお客様の目にとまり販売機会が増加
- ショッピングカートボックスの獲得率アップ
- 商品詳細ページを訪れた購入者の購買率アップ
つまり、FBAを利用していない自社発送の場合でも、FBAを利用したプライム対象商品と同程度の効果を持たせることが出来るというものです。
FBAを使っている人には関係のない話ではあります。
2つ目のオプション
広告サービスの利用が可能
お金を払えば、アマゾン内での商品の露出を増やす広告が打てるというものです。
副業レベルでやるなら余り関係のない話です。
まとめ
さて、今回は「Amazonで出品するなら「大口出品」一択!」という記事を書いてきました。
復習すると以下の7点です。
- 月額登録料
- 一括出品ツールの使用
- 注文管理レポートの利用
- 出品者独自の配送料金とお届け日時指定の設定
- 法人向け販売機能の利用
- 購入者へ提供できる決済方法
- 利用可能なオプションサービス
つまりまとめると、「小口出品」は制限が多く「大口出品」は選択肢が広いという事です。
「儲けたいなら、今後事業を拡大したいなら、今後の可能性広げたいなら」大口出品一択だと思います。