注意
この記事には投資に関する情報が含まれています。
しかし、あくまで個人の意見・考えです。
これらは記録、情報提供を目的としたものであって、投資行動及びその他の行動の勧誘・助言を目的として記載しているものではありません。
各人の行動(投資行動を含む)においては、ご自身の判断と責任において行うようにお願い致します。
カワセミです!
僕は現在「せどり(転売)」を中心に副業を行い、そこで得た「お金」を「米国株」に積立投資しています。
当ブログ「資産形成クエスト」における米国株の積立投資の開始は、2019年12月からです。
積立投資を開始したとたんにコロナショックです。
ただ、積立投資(毎月コツコツ同一銘柄を購入していく投資)のため、暴落はむしろ絶好の買い場ととらえています。
さて、「なぜ副業で得たお金を投資に回すのか?」と言えば、資産形成を目指す上で投資は避けては通れない道だと思っているからです。
このブログでは現在のところ、副業(せどり転売)に関する記事が大半ですが、目的は副業でお金を稼ぐことではなく、「資産形成」です。
単に稼いだお金を貯金していくだけでは限界があります。
副業は給料以外のキャッシュポイントの獲得にすぎません。
手に入れたキャッシュをどう使うか?どう運用するか?がさらなる「資産形成」に続く道だと考えています。
なぜ米国株に投資するのか?
苦労して副業で得たお金をなぜ投資に、それも「米国株」に回すのか?
それは、日本とアメリカの現在の状況、今後の予想を加味して、アメリカの経済成長の方に可能性を感じているからです。
過去の市場の推移を見ても、「NYダウ」はずっと右肩上がりなのに対し、「日経225」はバブル相場でつけた高値をいまだに超えることが出来ない状態です。
以下は1985年から現在までのロングチャートなので参考にしてみてください。
(出典:yahoo finance DJI historical dateを加工)
(出典:yahoo finance Nikkei225 historical dateを加工)
もちろんこれは過去のデータであって、これからもNYダウがずっと右肩上がりで成長するという保証はありません。
ただ、過去の経験は未来を予測する上で重要であることに変わりはなく、また僕はアメリカ市場は今後も成長し続けると思っています。
アメリカの市場・企業が成長し続けると考える理由は、大きく以下の3つの理由で説明できます。
3つの理由
- 人口増加を伴う成長性
- 圧倒的なシェアとブランド力
- 配当性向・配当利回りの高さ
それでは順番に解説していきます。
人口増加を伴う成長性
経済が「成長」する上で「人口」は非常に大切な要素です。
アメリカは先進国であって人口も増加していることが1つ目の理由です。
基本的に”人”のいないところに”モノ”は動かず、もって”お金”も流れません。
僕はアメリカの成長性に投資をしているわけですが、人口推移の予測を見てもそれは明らかです。
日本とアメリカの人口推移を比べてみましょう。
(出典:総務省統計局 統計データ 人口・世帯 データを加工して作成)
(出典:国連(United Nations)HP 人口動態よりデータを加工して作成)
どうでしょう、一目瞭然ですよね?
積立投資の基本は「複利の力」を最大限利用して、投資の成果の最大化を狙うものです。
アインシュタインが「人類最大の発明は複利だ」という名言を残しています。
その通り、上手く利用できればその効果は絶大です。
複利の効果は、時間の経過に伴ってリターンも大きくなるのが特徴です。
ただ、複利の効果には落とし穴もあります。
それは、適切な対象に投資をしないと、その効果を得られないどころかマイナスのスパイラルに巻き込まれるという事です。
右肩上がりの市場や投資対象に投資することで効果は出ますが、右肩下がりのような対象なら最悪です。
だからこそ、積立投資においては投資対象の選定が何より大切だと考えています。
圧倒的なシェアとブランド力
アメリカ企業の圧倒的なシェアとブランド力が2つ目の理由です。
これはすごく単純な話です。
あなたの日常生活を振り返ってみてください。
Microsoftのofficeで仕事をし、空き時間にはiPhoneを使ってGoogle検索、欲しいものがあればAmazonで注文し、小腹が空けばマクドナルドに行ったりしませんか?
コカ・コーラはコカ・コーラ以外替えはきかず、P&Gのパンパースのおむつは依然として絶大な人気を誇っています。
ここは日本です。それにもかかわらず、アメリカの企業がここまでのブランド力、シェアを持って生活に浸透していることがよくわかると思います。
このような圧倒的なブランド(特に初期投資が莫大となる分野における)は、あとから参入する企業との闘いにおいて絶大な競争優位を誇ります。
「でもちょっと待って!最近は中国企業の躍進がすごいじゃない?」
確かにそうです、でもその多くはファイナンスやハイテクといった分野に限られます。
特にハイテク企業は群雄割拠で中国企業の伸びもすさまじいです。
アリババ、ファーウェイ(HAUWEI)、テンセントなどなど。
ただ、これは市場自体も拡大していますし、米国企業が一方的に後れを取っているものでもありません。
どちらかと言えば、相互に影響しながら市場拡大を続けています。(中国企業も成長するけれど、アメリカ企業も成長する。)
そして、莫大な初期投資・設備投資がいるような生活必需品セクター(P&G、コカ・コーラなど)やヘルスケアセクター(ジョンソンエンドジョンソンなど)、資本財セクター(ボーイングなど)は参入障壁が高くそう簡単に競争の構図は変わらないと考えています。
配当性向・配当利回りの高さ
3つ目の理由はアメリカ企業の配当性向と配当利回りの高さです。
配当性向というのは利益からどのくらい「配当」を支払っているかの指数です。
配当利回りは購入株価に対してどれくらいの配当を受け取ることが出来るかの指数です。
メモ
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
一般的にこれらの指数が高いほど、株主還元に積極的と言えます。
ポイント
ただし、新興企業など成長著しい会社は、配当よりも儲けを再投資することで自社の価値を最大化する方が結果的に株主の利益となるため、一概には言えません。
オールドエコノミーと言われるような古くからあるビジネスを行う企業を見るときには配当性向や配当利回りは参考になります。
また米国企業は「自社株買い」を積極的に行い、株主還元する企業が多いので、自社株買いも含めた「総還元性向」で見ればさらにその傾向は顕著になります。
「自社株買い」は「配当」と並ぶ代表的な株主還元の方法です。
自社株を市場から購入して消却することで一株当たり利益(EPS)が増加、株主資本利益率(ROE)が上昇します。
つまり、一株当たりの価値が上がり株価が上がるため、自社株買いが行われると基本的に株主は大喜びです。
試しに配当性向と総還元性向で日米を比較してみましょう。
(引用:一般社団法人 生命保険協会 株主価値向上に向けた取り組みについて)
これも一目瞭然ですね。
配当性向でも10ポイントほど差がついていますが、総還元性向ではもはや比較にもなりません。
この株主を重視する姿勢から、アメリカには連続増配銘柄がゴロゴロ存在しています。
俗に「配当王」「配当貴族」なんて呼ばれる銘柄たちです。
配当王は50年以上連続増配、配当貴族は25年以上連続増配の銘柄につけられた俗称です。
有名どころをいくつか紹介します。
いずれも2020年4月現在の数字です。
企業名 | ティッカーシンボル | 連続増配年数 | 配当利回り |
プロクター&ギャンブル(P&G) | PG | 63年 | 2.6% |
コカ・コーラ | KO | 57年 | 3.5% |
ジョンソンエンドジョンソン | JNJ | 57年 | 2.7% |
マクドナルド | MCD | 42年 | 2.8% |
エクソンモービル | XOM | 36年 | 8.1% |
シェブロン | CVX | 31年 | 6.1% |
アメリカでは配当貴族以上の銘柄は100銘柄以上存在しています。
日本では、25年以上連続増配の会社は30年連続増配の花王1社のみです。
ポイント
単なる高配当(配当利回りが高い)ではなくて、実態を伴った高配当かつ連続増配である点がポイントです。
単発の高配当なら日本でもいくつもありますし、単に配当利回りが高い場合は業績が悪化して株価が低迷しているだけのケースも多いため、すぐに減配になるリスクもあります。その点は注意が必要です。
このように米国企業は株主還元に積極的です。
そして、株主還元のバランスもいいと感じています。
「成長著しい企業は利益を事業投資することで株価を上げて株主に価値を提供」
「オールドエコノミー企業は配当や自社株買いで株主還元」
業種・業態・成長サイクルに応じてそれぞれのバランスで株主への還元を行っている企業が多いように感じます。
一方で、日本の企業はとりあえず30%くらいの配当性向を目指している。そうすれば株主から文句が出にくいから。という保守的な空気を僕は感じます。
選んでいる投資対象は?
では、どのような銘柄に投資しているのか?
このブログでは以下の銘柄に積立投資を行っています。
以下が目標割合です。
毎月リバランスしながらこの割合を目がけて購入しています。
●SPDR(ETF):50%
●アイ・ビー・エム(IBM):16%
●アルファベット(Google):16%
●アマゾン(Amazon):16%
「随分ハイテクに寄ってない?」
「さんざん連続増配とか言っておいてアマゾンもGoogleも無配じゃん?」
おっしゃる通りです。
でもこれにはちゃんと訳があって、プライベートでも米国株に毎月積立投資をしているのですが、その積立の多くは財務体質ピカピカの高配当株が多いからです。
いわゆるオールドエコノミーといわれる銘柄だらけです。
後はSPYやVTなどのETF(上場投資信託)へのインデックス投資なので、全然面白くない投資ではあります。
数年で10倍になる可能性のあるような、これらは値上がり期待のグロース株ではないので、いわば芝が伸びるのを見ているような退屈さがあります。
このブログで購入している米国株は半分くらいはAmazonやGoogleなどのハイテクグロース株ですが、それは上記のようにプライベートではガチガチのつまらない積み立てをやっているからでもあります。
基本的には、オールドエコノミーと呼ばれる銘柄が大好きですが、いわゆるGAFAと呼ばれるハイテク株たちは、未来のオールドエコノミーになりえるので、ポートフォリオに組み込みました。
さて、今回は「副業をするならセットで資産形成をしよう。僕は米国株を選びました。」という記事を書いてきました。
ブログの方で公開している、「資産形成クエスト」としての米国株投資は、今後も変わることなく月に3~4万円を積立購入していく予定です。
それでは、ご武運を!
●僕が使っている証券会社
僕はプライベートの米国株投資ではマネックス証券、ブログでの投資ではワンタップバイを使用しています。
マネックス証券は以下のメリットから、特に米国株初心者に優しい証券会社だと思っています。
マネックス証券で米国株投資
ポイント①:業界最低水準の手数料
ポイント②:取り扱い銘柄の豊富さ
ポイント③:注文方法、取引可能時間(時間外取引)