カワセミです!
いやあ・・・大激震です。
モノレートのサービス終了がアナウンスされました。
これは本当に大きなことで、せどりをやっている人たちは大きなショックを受けていることと思います。
モノレートは2020年6月30日をもってサービスが終了される旨、HPでアナウンスされています。
今回のモノレートの閉鎖は影響を受けないせどらーは皆無なんじゃないかっていうくらいに大きな出来事ですね。
このように素晴らしいツールが閉鎖されてしまう事は、僕個人としても残念でなりません。
何でしょう・・・あって当たり前と思っていたものがなくなってしまう喪失感というか。
哀愁にも似た非常にさみしい気持ちです。
僕がせどりを始めてから1年ちょっとですが、本当にお世話になりました。
運営なさっていた運営者の方々には心よりの敬意を表します。ありがとうございました。
ただ、こればっかりはどうしようもないことなので、今までこのような素晴らしいツールが無料で使えていたことが奇跡だったと思うしかないですね。
だからこそ今後の話をしていきたいと思います。
「これでせどりも終了(オワコン)なのか?」
一番気になるのはこの点だと思います。
結論から言ってしまうと、
「せどりはオワコンなんかじゃ全然なくて、むしろチャンス!」
僕はこう思っています。
今回はその理由と、対策などを書いていこうと思います。
この記事の目次
なんでモノレートは閉鎖されるの?
これは、そもそもの話なので興味のない方は飛ばしてください。
モノレートがサービスを終了するのは、現状のアマゾンの規約違反に該当するからだと言われています。
実は急な閉鎖ではなく、せどらーの間ではAmazonの規約の変更に伴って、「モノレートやその他のせどりツールがつかえなくなるんじゃ?」という事は前々からまことしやかにうわさされていたことです。
ただ、まさか本当にモノレートまで使えなくなってしまうとは思いませんでしたが・・・。
モノレートはAmazonのデータを使って、アマゾンのランキングや価格推移を表示してくれるツール(サイト)です。
そのためにはアマゾンのデータが必要なのですが、2020年1月に行われたアマゾンの規約改定によりかなり厳しい制約が設けられてしましました。
いわゆる、「Amazon MWS API」と呼ばれるデータ取得にかかる問題です。
ざっくり言ってしまうと、Amazonからデータを取得する際の取得方法の1つが非常に厳しい制限が設けられるようになって、それはモノレートで使用するデータ取得にモロに影響する部分だったという事です。
このデータ取得の審査が非常に厳しくなった背景には、アマゾンのサーバーの負荷低減が理由にあると言われています。
詳細な話は僕も理解しきれないですし、せどりに関して言えば必要のない知識なので割愛しますがざっくりと説明するとこのような感じになります。
モノレートが閉鎖されると何が影響あるの?
モノレートの最大の魅力は、過去の販売の実績(いつ、いくらで売れたのか?)から、商品の売れ行きという未来を容易に予測できることです。
それには、上図の「最安値」「出品者数」「ランキング」のグラフ使うのですが、当然にこれらも見られなくなってしまいます。
特に「ランキング」のグラフは何回折れているかで売れ行きを判断する最重要指標です。
多くのせどらーはモノレートに頼った仕入をしているので、モノレートという仕入基準がなくなってしまうという事です。
代替のツールはあるの?
さて、僕がモノレートがなくなってもせどりがオワコンにならないと考えている理由の1つにもなりますが、それは代替ツールの存在です。
このように規制が入ったときの動きとして、それに代わる代替ツールが出てくることが常です。
というか、現状でもすでに代替ツールは存在します。
今後この辺の流れは劇的に変化していくことが予測されるので、2020年6月16日時点の情報ですが紹介したいと思います。
まず注意点が2つあります。
これらはモノレートの閉鎖が決まってから出てきたわけではなく、すでにモノレートと並行して存在していたツールです。
つまり、1つ目の注意点ですが、同じくアマゾンの規制により使えなくなる可能性もあるという事です。
そして2つ目の注意点は、いずれも有料ツールを使う必要があるという事です。
ランキングをグラフで把握するツール
さて、ランキングをグラフで把握するツールですが、これはモノレートと同じような機能だと考えてください。
グラフをみて、過去何回折れているかで今後の売れ行きを探るためのツールですね。
①Keepa(キーパ)
(画像はKeepa(キーパ)HPより引用)
大本命のツールですが、Keepa(キーパ)です。
Keepaはモノレートと違い海外のツールで、グラフを見ようと思えば有料のユーザー登録が必要となります。
キーパは無料でも価格変動履歴などは見られますが、ランキングをグラフで見られるのは有料版のみです。
金額は月額15ユーロです。現在の為替は約120円なので日本円にすると大体1,800円くらいです。
②デルタトレーサー
(画像はDELTA tracer(デルタトレーサー)HPより引用)
デルタトレーサーはモノレートと同じく日本のツールで、これも非常に使い勝手が良いことで知られていて、今までは無料でした。
ただ、今後は無料版のサービスは終了というアナウンスがされています。
2020年5月末で終了とアナウンスされていましたが、若干伸びて6月中も使えているようです。
ただ、今後はECスカウターという有料ツールの会員だけが使う事が出来るようになりそうです。
ECスカウターはデルタトレーサーの代替というわけではなくて、多機能型の物販支援ツールで、その中の1つにデルタトレーサーの使用権が含まれるという形です。
ECスカウターは年間ライセンスで29,800円ですね。
せどり支援ツール
ここでいうせどり支援ツールというのは、僕もやっている実店舗での支援ツールのことを言っています。
基本的に、カメラ機能でバーコードを読み込んで、モノレートのグラフやキーパのグラフを見ることが出来る、Amazonの商品ページにジャンプできるという機能が備わっています。
僕もずっとアマコードを使っていましたが、今後はそのまま使うのは難しくなりそうです。
①Amacode(アマコード)
(画像はAmacode(アマコード)HPより引用)
Amacode(アマコード)はこちらの記事でも紹介していますが、スマホアプリでバーコードの読み取り、モノレートの確認、Amazonカタログへのジャンプなどが行える非常に便利なツールです。
しかも通常版のアマコードは無料で使う事が出来ます。
今まではモノレートが使えていたので、このツール1つで店舗仕入は全く問題なく行う事が出来ていました。
ただ、モノレートが使えなくなるとアマコード単体だと今までのようなリサーチは出来ません。
というのも、アマコードにプラスしてKeepa(キーパ)も使う必要があるからです。
キーパのグラフの見方は、アマコードの中の「電脳サーチ」のアイコンから「電脳サーチ」のページに行き、その中でキーパのグラフを見ることが出来ます。
ただ先ほどキーパのところで説明したように、キーパの有料ユーザー登録を別途していないと、ランキング推移のグラフは見ることが出来ないので、別途キーパに登録する必要があります。
つまり、アマコード+Keepa(キーパ)という使い方になり、かかる費用としてはキーパの約1,800円が毎月かかることになります。
また、バーコードの読み取り画面でグラフを確認できるわけではないので、グラフが見たい場合の操作の手間はかかります。
②Amacode pro(アマコードプロ)
(画像はAmacode Pro(アマコードプロ)HPより引用)
Amacode pro(アマコードプロ)はアマコードの有料版です。
アマコードの上位版で、バーコードの読み取り、リサーチ機能だけでなく、出品機能などを含んだ複合セラーツールです。
ただ、店舗でのリサーチという事を考えた場合、一番の違いはリサーチ画面に簡易版のKeepaが表示されるか否かという点です。
この画面では「Amacode pro」と書かれていますが、これは無料版の画面だからです。
有料版ではバーコード読み取り画面に簡易のキーパグラフが表示され、タップすることで大画面表示することもできます。
詳細データはキーパのウェブに行かないと確認できませんが、仕入の判断という意味ではこの簡易キーパだけでも十分に効果を発揮します。
Amacode pro(アマコードプロ)は月額4,980円です。
キーパに会員登録せずとも簡易版を利用できる点はプラスだと思います。
③せどりすとプレミアム
(画像はせどりすとプレミアムHPより引用)
おそらくせどりの支援ツールとしては最も有名な部類に入る、せどりすとプレミアムです。
せどりすとプレミアムもバーコードの読み取り以外にも出品なども支援してくれる複合ツールです。
せどりすとプレミアムは月額5,000円(初月は初期費用5,000円と合わせて10,000円)です。
ただ、せどりすとプレミアムでキーパを使用する場合、キーパにユーザー登録の上、連動させる必要があります。
つまり、せどりすとプレミアム+Keepa(キーパ)という使い方になり、5,000円+1,800円=6,800円程の費用が毎月かかることになります。
④プライスター
(画像はプライスターHPより引用)
プライスターも複合せどり支援ツールとして非常に有名なツールです。
バーコードの読み取り、出品、在庫管理、価格改定、商品リサーチと機能のバランスとクオリティが高くせどらーでも愛用者の多いツールです。
プライスターもkeepa(キーパ)を併用する形になります。
プライスターは月額4,800円かかります。
プライスター+Keepa(キーパ)という使い方になり、4,800円+1,800円=6,600円程の費用が毎月かかることになります。
価格改定や在庫管理などの他の機能も考えて、支援ツール+キーパという使い方をするならプライスターが本命かなと思います。
今後に期待のツール
現在僕はまだアマコードのみを使用していて、Keepaの有料登録も含めて有料のツールは入れていない状態です。
今はまだモノレートの閉鎖が決まったばかりで、今後いろいろな変化が予想されるため、今は有料ツールを入れるタイミングではないと思っているからです。
今後どんどんと新しいツールが出来ることも考えられます。
WatchBell(ウォッチベル)
(画像はWatchBell(ウォッチベル)HPより引用)
ただツールは有料化していく流れだと思うのでどこかのタイミングでは入れるつもりです。
そんな中、有料ツールを入れるならこれを入れたいなと期待しているのが「WatchBell(ウォッチベル)」です。
WatchBell(ウォッチベル)はモノレートの開発チームが手掛けている開発中のツールです。
Amazonとのデータ授受の問題もクリアしていると記載されています。
これはモノレート公式HPでもアナウンスされていますが、モノレートの代替ツールではないとことで、現在はまだどのようなツールとして完成するのかが見えない状況です。
「モノレートの先を行く」ソフトを目指しています。
ただ、このように書かれていますので、非常に期待したいところです。
現在のところは、開発中のベータ運用中で、無料でユーザーを募集しています。
将来有料になっても、β運用中に登録したユーザーに対して自動化金などにはならないと記載されていますので、そこは安心していいと思います。
僕も早速無料登録しましたが、現在のところは「在庫の管理・価格改定ツール」かなという印象です。
肝心の「ランキング」のグラフはないので、WatchBell(ウォッチベル)独自のランキングか、はたまたプライスターのようにKeepaとの連動か、それともこのままランキングは追加されないのかはわかりませんが、今後何らかの形で追加されることを期待しています。
モノレートに勝手に恩義を感じているので、「バーコードの読み取り機能」「ランキングのグラフ表示」の機能が備わるなら、多少高くてもWatchBell(ウォッチベル)を使いたいなーと考えているところです。
→2020年6月24日追記
2020年6月22日よりランキングチャート(ミニグラフ)の機能が追加されました。
ランキングチャートも含めて、現在のところは依然として自分の持っている在庫に関する情報の表示です。
ただランキングチャートが出来たことで、今後モノレートのようにAmazon上のあらゆる商品のグラフを表示できるようになることを期待せずにはいられませんね。
今後のせどりはどうなる?対策・対応は?
今後の対策としては、まず第一に特に初心者の人は今は動かない(有料のツールは入れない)のが得策かなと思います。
先ほども書きましたが、今後のツール開発、ツール規制も含め、何が使えて何が使えないのかまだ不安定な状態だからです。
有料のツールを入れたけれどすぐに使えなくなっちゃったという事も考えられるので、少なくともモノレートが使える6月のうちは動かない方がいいんじゃないかと思っています。
第二にこの騒動が落ち着いたら自身にあった最適なツールを入れることです。
僕も有料ツールを入れたらまたこのブログでも紹介しようと思っていますが、最適なツールはせどりの経験値や扱っている商材、規模によっても異なってくるので自分に合ったものを入れることが肝心です。
第三に今後はツールだけに依存しないせどりを目指すことです。
Keepaも含め、モノレートの代替になるものが完全になくなってしまうという事はないと思っていますが、ツール頼みの仕入からはだんだんと脱却していくことが必要だと思っています。
徐々にでもいいので、商品知識、リサーチ能力、相場観を身に着けて仮にツールがなかったとしても利益商品を仕入れる事が出来る能力を向上させていくことです。
そうすることで、結果的にツールを使い続けることが出来たとしても、仕入の効果・効率は増加するからです。
あと、今後のせどりについてですが、特に実店舗せどりではチャンスが拡大すると思っています。
それは、「プレイヤーの数が減るから」です。
せどりをオワコンだと思ったことはありませんが、ブルーオーシャンかレッドオーシャンかといわれれば、レッドに近いです。
そんな中モノレートが使えなくなることで、ツール頼みのせどりをしていた人の中にはせどりを廃業する人も出るでしょう。
また、今後ツールが有料化していく流れだと思うので、従来ほどの気楽さで新規参入することも難しいと思います。
実際は参入障壁は全然低いですし、むしろ稼げるチャンスは広がっていても、新規参入する人にとっての心理的なハードルが上がるからです。
そうなると結果的にプレイヤーの数が減って、副業であっても真剣に取り組んでいる人にとってはチャンス拡大です。
ただ儲かる人と儲からない人の明暗は分かれていくんだろうなとも思います。
それは、先ほどの対策でもふれましたが、今後仕入能力を高めていけないと厳しいかなと思っています。
言い方を変えると変化に順応できず、従来のやり方に固執していると厳しいです。
特に、ビームを使った全頭サーチなどをやっている場合は取り残される可能性が大きいと思っています。
→2020年6月26日追記
上記の通り、しばらくは待ちの状態ですが、今できることとして今までの販売データの整理を始めました。
これは、対策の第三に通じることですが、カテゴリーや出版社(メーカー)、利益率、販売期間などを整理・分析することで何か見えるものがあるんじゃないかと。
たぶんこれは中古せどりよりも新品せどりをやっている人の方が意味がありそうですが、中古と言えども何かしら掴めたらいいなと思っています。
変化に対応してできることをやっていこうと思います。
→
モノレート閉鎖のアナウンス後、閉鎖前のハザマの時期に1度仕入に行ってみました。
そこで気が付いたことを書いています。
まとめ
今回はモノレートが閉鎖されることに伴う影響と、対策、今後のせどりについてを書いてきました。
まとめると、「せどりはオワコンどころかチャンス拡大」という事です。
ただ、たとえ副業であっても真剣に取り組む人にとってのチャンス拡大であって、従来のやり方のままだときついかなと思っています。
本格的な影響が出るのは7月以降なので、順次このブログでも「実際のところどう変化しているのか」、「どうすれば仕入れられるのか」といったことをリアルタイムで発信していきたいと思っています。
とりあえず、初心者の人に対しては6月中は有料ツールを入れないことをおすすめします。
この記事が何かの参考になれば幸い。それでは!
Amazon出品の強い味方
参考記事