カワセミです!
以前、「せどり仕入でおススメの時期・季節」というテーマで記事を書きました。
今回は、せどり(転売)でモノが売れやすい・売りやすい時期・月・日付・曜日・時間というテーマで記事を書いていこうと思います。
前回は「仕入」、今回は「販売」に関してです。
どのタイミングで仕入れられるのか?どのタイミングで売れるのか?
こういったタイミングの情報は、あまり重要視されない傾向がありますが、知っていると成果が大きく変わってきます。
あなたが利益を最大化したいと考えているなら知っておくべき情報です。
知ることで得られる主なメリットは次の3つです。
●月別の販売・仕入戦略に活かせる
●価格改定(値引き)戦略に活かせる
●「安心感」と「気付き」が得られる(一番大事!)
それでは順に説明していきます。
モノが売れやすい季節・月・日付・曜日・時間
モノと言っても、扱っている商材(商品)によって売れやすいタイミングは全く異なります。
例えば、受験で使う赤本であれば国公立の学校のものであれば、10月~1月くらいが需要が高まり値段も上がる傾向にあります。前期日程が2月末から始まるので、これに向けて需要が高まります。
デロンギのヒーターであれば、10月~1月まで需要が喚起されます。
モノレートで見てもグラフは波打っており、明らかに冬シーズンにランキングが下がっていて売れていることがわかります。そもそも売れている商品なのに冬はさらに売れています。
(出典:モノレート:デロンギオイルヒーター)
このように商品によってかなりの季節性があります。
それぞれの商品の種類によって大きく異なるため、扱う商品の各論はもちろん大切です。
ただ、特に初心者にとっては、商品全般として一般的にどのタイミングで売れるのかという総論はそれ以上に大切です。
ここでは一般的な商品全般の総論について書いていきます。
モノが売れやすい時期・月
一般的に12月はモノが売れやすく、反対に2月・8月はモノが売れにくいと言われています。
12月は何といってもクリスマスと年末という最もモノが動くイベントがあるからです。
2月、8月が売れない(ニッパチはうれない)というのは、12月と1月の消費の反動で2月の売上が落ち込む、同じく6月~8月までの行楽シーズンでの消費の反動と、夏の暑さによる購買意欲の低下によって、8月はモノの売上が落ちるという法則です。
よく小売業では「二八は売れない」と言われていて昔からある俗語です。
さて、これを考える上で参考になるデータがあります。
経済産業省の商業動態統計です。
2019年は消費増税などがあって駆け込み需要の影響でかなり例年の推移と変わっているので、2018年のもので以下のグラフを作ったので見てください。
(経済産業省 商業動態統計:産業局別小売業販売額よりグラフを作成)
これを見ると一目瞭然なのですが、やはり12月の売上は他の月より群を抜いて高いですね。
一方で2月、8月の売上は確かに他の月と比べると売上が落ち込んでいます。
ただ、このグラフでもわかる通り8月はそれほど悪いわけではなくて他の月並みです。
9月の方が売上は落ち込んでいます。
僕も1年間せどり(転売)を副業でやってきて、このグラフの販売推移はかなりしっくりくるところがあります。
2月は確かに売れ行きが悪く、8月よりも9月の方が体感的に在庫に比較したら売上は鈍かったと感じています。
これから考える僕の季節別の戦略は以下の通りです。(僕のケース例なので自分にフィットするように戦略を組み替えてください。)
この季節別戦略が立てられることがモノが売れる時期を知ることの1つ目のメリットです。
【月別の戦略】
8月~10月:仕入に力を入れる時期。11月からの販売に向け在庫水準を高くする。
11月~1月:販売の最盛期。一方で商品を仕入れるにも最適であるため、仕入・販売ともこの時期をゴールとする。
2月:仕入に力を入れる。
3月:仕入・販売に力を入れる。3月で販売が伸びているがこれは新年度への需要と、企業の決算セールによる影響が大きい。つまりものは売れるものの、大企業が強烈に値引きをするため販売よりもやや仕入に力を入れる。
4月~7月:安定期。仕入、販売ともに安定するため新しいチャレンジに向いている。新しい販路を開拓する、新しい仕入にチャレンジするなど。さらに言えば、せどり以外の新しい副業でもよい。
モノが売れやすい日付・曜日・時間
次はモノが売れやすい日付、曜日と時間に関してです。
季節・月に比べてスパンは短いですし、日々の戦略にかかわってきます。
一番大きくかかわってくるのは「価格変更(特に値下げ)」です。
まずモノが売れやすい日付ですが、20日~翌月5日までです。
これはなぜかというと給料日が関係しています。
多くの企業の給料の支給日は5日、10日、15日、20日、25日、30日のいずれかです。
いわゆる五十日(ごとうび)と言われる日です。
そして日本企業の場合、給与支給日は25日が一番多いです。
それに続いて30日、20日などです。
人間の性と言いますが、あったら使っちゃうわけで、給料日前後が一番物が売れます。
そのため、日付でいうと20日~翌月5日までという事です。
次に曜日ですが、「土曜日」「日曜日」です。その次が金曜日というところです。
これは言わずもがな、週末でお休みがあるためネットを見ている時間があるためですね。
最後に時間ですが、20時~翌日1時です。
仕事が終わってから寝るまでの時間です。
これはかなり如実に出ます。売れるのは圧倒的にこの時間が多いです。
これから考える僕の価格改定(値引き)の戦略は以下の通りです。(僕のケース例なので自分にフィットするように戦略を組み替えてください。)
この値引き戦略が立てられることがモノが売れる時期を知ることの2つ目のメリットです。
【価格変更の戦略】
まず僕の場合はそもそも「高価格・高利益額」戦略に基づいていて、扱う商品の回転はそれほど速くありません。
そのため、プライスターなどの価格改定ツールは使っておらず、月に2回ほど自分で価格を見直しています。
最初に高めの価格で設定して、少しずつ下げるのを基本的な価格改定(値引き)戦略としています。
値引が多いですが、もちろん値引きだけでなく、ライバルセラーの価格によっては値上げも行います。
価格改定は大体30日付近と、15日付近が多いです。
これは、先ほどの売れやすい日付に合わせたものです。
一番売れる20日~30日くらいの販売期間を経てなお売れないものに対して行うという事です。
20日~30日はちょっと欲張って価格を据え置いて、それでも売れなければ値下げする。
さらに翌月の15日では値下げ後の1日から15日までの商品の売れ行きの反応を見ながら価格調整を行います。
30日の価格改定では値引きが多く、15日の価格改定では値引きも値上げもバランスよく行います。
またぴったり30日、15日ではなく、付近としているのは、できるだけ週末を超えた月曜日に価格改定を行いたいからです。
土日に値下げを行わない理由は、20日~30日の間に値下げを行わない理由と同じく一番売れる週末では欲張りたいからです。
知っておくことで初心者のうちは安心材料にしましょう
このように、モノが売れる時期・月・日付・曜日・時間を知っておくことは、販売戦略や値引き戦略を考える上で非常に有用です。
ただ、僕はこれらを知っておくことの最大のメリットは「安心材料」になるという事だと思っています。
特に初心者にありがちなのが、少し売れなかったり、先週や先月と比較して売り上げが落ちると「不安」に襲われます。
「あれ?ちょっと高くつけすぎちゃったかな?」
「なんで売れないんだろう?値下げしたほうがいいかな?」
そもそも売れにくい時期や日付、曜日なのに不安に駆られると自分がやっていることが間違いなのではないかと考えてしまいます。
その勢いで値下げをしてしまえば、本来得られるはずの利益も低くなってしまいます。
そして何より、そんなことばかりに気を取られていると集中力がなくなって他のことが手につかなくなってしまいますね。
初心者あるあるなのですが、気になってアマゾンのセラーセントラルの画面ばかり覗きに行ってしまいます。
これはすごく非生産的でもったいないことです。
このモノが売れる時期・月・日付・曜日・時間を知っておくことで狼狽することなく、値段ばかりに気を取られてしまう事を防ぐことが出来ます。
そして、逆に売れるはずの時期に売れなければそれはどこか改善が必要という事に気が付くことが出来ます。
「安心感」と「気付き」は特に初心者にとって有用です。
この「安心感」と「気付き」が3つ目のメリットです。
さて、今回はモノが売れる時期・月・日付・曜日・時について書いてきました。
これらを知っておくことで得られるメリットをまとめると以下の通りです。
●月別の販売・仕入戦略に活かせる
●価格改定(値引き)戦略に活かせる
●「安心感」と「気付き」が得られる
この記事が何かの参考になれば幸い!それでは!
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